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大学生でも障害年金を受給できるの?
「学生でも障害年金を受けられるの?」と疑問を持つ方は多いかもしれません。
結論から言えば、大学生であっても障害年金を受給できる可能性は十分にあります。
障害年金の制度は年齢や職業にかかわらず、一定の条件を満たしていれば誰でも申請可能です。
障害年金の受給条件とは?
障害年金を受け取るためには、次の3つの条件を満たす必要があります。
① 初診日があること
障害の原因となった傷病で初めて医療機関を受診した日を「初診日」といいます。
この日がいつかによって、どの年金制度(国民年金 or 厚生年金)が適用されるかが決まります。
大学生の多くは国民年金に加入しているため、「障害基礎年金」の対象となることが一般的です。
② 初診日の前日時点で保険料納付要件を満たしていること
障害年金を受け取るには、次のどちらかを満たす必要があります。
- 初診日のある月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がない
- 初診日のある月の前々月までの被保険者期間のうち3分の2以上で保険料を納付している
なお、20歳前に初診日がある場合は、この納付要件は問われません(=20歳前障害)。
③ 一定以上の障害状態にあること
障害年金は、障害の程度に応じて「等級」が決められます。
- 2級以上であれば障害基礎年金を受給可能
- 日常生活に著しい支障があることが必要
たとえば、精神疾患で大学に通えず休学している、ほとんど外出できない、日常的に家族の介助が必要…といった場合は、障害等級に該当する可能性があります。
20歳前障害とは?学生の場合の特別な制度
学生の場合、特に重要なのが「20歳前障害」です。
これは、20歳前に初診日がある傷病で、その障害の状態が20歳以降も継続している場合に適用されます。
- たとえば、中学や高校時代に発症した発達障害や精神疾患、持病がある場合
- 20歳になる月に日本年金機構から申請の案内が届くこともあります
この制度では、保険料納付要件が不要な点が大きなメリットです。
大学生が障害年金を申請する際の注意点
就学状況と生活状況の証明が必要
学生であっても、「日常生活にどれだけ支障があるか」が認定の基準になります。
- 講義への出席状況
- 通学の可否
- レポートや課題の処理能力
- 家庭内での身の回りのこと(入浴、食事、金銭管理など)
これらの情報を、診断書や申立書に具体的に記載する必要があります。
アルバイトやインターンはどう影響する?
一時的なアルバイトをしているからといって、直ちに障害年金が不支給になるわけではありません。
ただし、労働の内容や頻度、収入などが審査対象になるため、申告内容と診断書の整合性が重要です。
申請に必要な書類
- 診断書(障害の種類に応じた様式)
- 病歴・就労状況等申立書
- 初診日を証明する資料(カルテ、紹介状、医療機関の証明書など)
- 住民票や本人確認書類
- 年金加入記録
大学生の場合でも、社会人と同様の書類が求められます。
社会保険労務士に相談するメリット
大学生が障害年金を申請する際には、以下のような悩みや不安を抱えることが少なくありません。
- 自分の症状で等級に該当するかどうか分からない
- 学生生活と障害の関連をどう説明したらいいかわからない
- 医師に診断書をどうお願いすればいいか不安
こうした悩みを解決するために、障害年金専門の社会保険労務士に相談するのが効果的です。
- 書類の書き方やポイントの指導
- 医師への依頼文作成サポート
- 審査に通りやすい形での書類整理
など、制度のプロによるサポートで、安心して申請に臨めます。
まとめ
大学生でも、一定の条件を満たせば障害年金を受給できる可能性があります。
特に20歳前からの障害がある場合は、保険料納付が不要となる「20歳前障害」が適用される可能性も。就学中であっても、日常生活や学業に支障がある状態が続いているなら、まずは一度、専門家に相談してみましょう。
正しい情報とサポートを得ることで、申請への不安が軽減され、適切な給付を受け取る道が開けます。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
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対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
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①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
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自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
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障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
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