目次
障害年金とは?
障害年金は、病気やケガのために生活や働くことが難しい方を対象に支給される公的な年金制度です。老齢年金や遺族年金と並ぶ福祉制度の一環で、20歳以上の方が対象です。
精神疾患や身体障害などの広範な状態が支援の対象となります。
精神疾患の障害年金では、統合失調症、うつ病、双極性障害、発達障害などが該当することが多いです。
これらの疾患は外見からは分かりにくい場合が多く、正確な診断書や日常生活での困難を示す書類が受給審査において特に重要です。また、精神疾患は症状の変化が多いことから、定期的な更新手続きが求められる場合が多いです。
障害年金の更新とは
障害年金の更新は、「障害状態確認」とも呼ばれる手続きで、現在も受給条件に該当しているかどうかを確認するために行われます。この更新を通じて、障害年金が必要な方に適切に支給されるようになっています。
更新手続きでは、提出された診断書や報告書をもとに、日本年金機構が審査を行います。症状が改善している場合は年金の支給が停止されることもあります。一方で、症状が悪化している場合には、更新を通じて等級が引き上げられることもあります。
更新時には、主治医に日常生活の状況を報告する「診断書(障害状態確認届)」を提出します。これらの書類は、障害年金の支給継続において非常に重要です。
精神疾患の場合、更新は何年ごと?
障害年金の更新頻度は、症状の程度や安定性に応じて異なります。精神疾患の場合、特に状態が変化しやすいとされるため、1〜5年ごとの更新が求められるのが一般的です。
1級または2級:
通常、1〜5年ごとの更新です。不安定な症状の場合、1〜2年ごとに更新を求められるケースもあります。
3級(厚生年金のみ):
精神疾患では該当例が少ないですが、こちらも1〜5年ごとに更新が行われます。
更新の間隔は、診断書やこれまでの経過を基に日本年金機構が判断します。安定している場合は更新間隔が長くなることもありますが、毎回の更新が重要であることには変わりありません。
更新時に必要な書類
更新手続きでは、以下の書類を準備する必要があります:
診断書
主治医が作成するもので、現在の症状や日常生活にどのような影響があるかが記載されます。特に精神疾患の場合、症状が日常生活や仕事にどう影響しているかを詳細に説明する必要があります。
診断書には、次のような内容が盛り込まれると効果的です:
日常生活での困難(例:一人で食事や買い物ができない、家事ができないなど)。
対人関係や社会活動への支障(例:他者とのコミュニケーションが難しい)。
症状が仕事に与える影響(例:集中力が続かず就労が困難)。
主治医に診断書を依頼する際には、普段の生活の状況を正確に伝えることが大切です。
これにより、診断書に具体的な困難や必要な支援内容が反映されやすくなります。
更新審査の流れ
更新審査は次のような手順で行われます:
通知の受領
日本年金機構から更新手続きの通知が届きます。通常、更新期限の2〜3か月前に送られてくるため、早めに準備を始めることが大切です。
診断書を取得
主治医に診断書を依頼し、症状や日常生活での困難を詳細に記載してもらいます。医師には、普段の生活や働けない状況などを具体的に説明しましょう。
書類を提出
診断書を期限内に日本年金機構に提出します。提出が遅れると支給が一時停止される可能性があるため注意が必要です。
審査
提出された書類をもとに、年金機構が審査を行います。場合によっては追加の資料を求められることがあります。
結果通知
通常、審査結果は1〜2か月で通知されます。結果に応じて、支給継続、等級変更、または支給停止が決定します。

更新が認められなかった場合の対処法
更新手続きで年金支給が停止される場合もありますが、その場合でも諦めずに対応しましょう。
まずは、「審査請求」を行うことで再審査を求めることが可能です。審査請求は、結果通知後3か月以内に手続きを行う必要があります。
また、状態が悪化した場合には、新たに診断書を取得して再申請することもできます。
不支給の理由をしっかり確認し、必要であれば専門家に相談して対策を立てることが重要です。
更新時に注意すべきポイント
更新をスムーズに進めるためには、次の点に注意してください。
まず、通知が届いたら早めに準備を始めることが大切です。診断書の作成には時間がかかることがあるため、主治医に早めに依頼しましょう。
また、診断書を依頼する際には、自分の生活状況を具体的に伝えることがポイントです。
例えば、「調子が良い日もあるが、大半は動けない日が続く」「他人との会話がストレスになり、外出ができない」など、実際の困難な状況を細かく説明すると、診断書に反映されやすくなります。
期限を守ることも重要です。提出期限を過ぎると、年金の支給が一時停止されるリスクがあります。
専門家に相談するメリット
障害年金の更新手続きが不安な場合は、社会保険労務士に相談するのも一つの方法です。専門家は、診断書や報告書の記載内容を確認し、不足があればアドバイスを提供してくれます。
また、更新審査で支給停止となった場合の対応方法についても、具体的なサポートを受けられます。
専門家の力を借りることで、不安が解消されるだけでなく、更新手続きをよりスムーズに進めることができるでしょう。
障害年金の更新は、大切な手続きですが、早めの準備と正確な情報提供を心がければ安心して進められます。必要に応じて専門家の力を借りながら、更新を乗り越えていきましょう。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識について
障害年金の受給額について
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
当事務所に相談するメリット
当事務所では、障害年金の無料相談を実施しております。
お電話での相談や、実際にお会いしての面談までは完全無料でご対応いたします。
障害年金の申請について、不安な方はお気軽にお問い合わせください。
また、有料での障害年金の申請代行も承っております。
ご自身での申請が難しい方は当事務所の申請代行サポートをご利用ください。
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社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。

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