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障害年金の「返戻」とは?
障害年金の手続きを進めていると、「返戻」という言葉に出会うことがあります。
この「返戻(へんれい)」とは、提出された年金の書類や請求が、内容に不備があるなどの理由で一時的に日本年金機構から差し戻されることを指します。
返戻と聞くと「お金を返さなきゃいけないの?」「支給停止になるの?」と不安になるかもしれませんが、実際はそうではありません。
返戻はあくまで**“審査や手続き上の一時的な中断”**であり、必要な修正をすれば手続きが再開されます。
どんなときに障害年金の返戻が発生するのか?
返戻は、主に次のような理由で発生します。
1. 書類の記載不備・漏れ
- 診断書に必要な情報が書かれていない
- 申立書の内容が不足している
- 押印や日付の記載が抜けている
2. 証明資料の不足
- 初診日を証明する資料が不足している
- 医療機関の証明が得られていない
3. 審査に必要な追加情報がある場合
- 症状や就労状況について、さらに詳細な説明が求められる
- 診断内容に不明点がある場合
これらの不備や不足があった場合、日本年金機構から「返戻通知書」が送られてきて、追加書類や修正依頼が発生します。
返戻になった場合の対応方法
返戻通知を受け取ったら、焦らず以下のように対応しましょう。
- 返戻理由を確認する
通知書には返戻の理由が記載されています。どの書類の何が不足しているかを把握しましょう。 - 不備を修正・資料を追加する
必要な情報を記入・修正し、不足資料を準備します。医師に追加記載を依頼することもあります。 - できるだけ早く再提出する
返戻対応が長引くと、支給決定が遅れてしまいます。通知を受け取ったら、できるだけ早く対応することが重要です。
よくある返戻の具体例
- 診断書に障害の状態が記載されていない部分がある
- 日常生活状況の欄に具体的な支障内容が書かれていない
- 初診日と受診日が矛盾している記載になっている
- 傷病名が曖昧または異なる表記になっていて整合性が取れていない
こうした点は、申請者側が気づきにくいことも多いため、できるだけ提出前に専門家のチェックを受けると安心です。
障害年金の返戻と「不支給」の違い
返戻はあくまでも**「処理保留・差し戻し」であって、不支給ではありません。**
正しく修正・補足すれば、再審査が進み、支給決定につながる可能性があります。
一方、「不支給」は審査の結果、要件を満たさないと判断された状態です。返戻の対応を怠ったり、必要な情報を提出しなかった場合は、最終的に不支給となってしまうこともあるので注意が必要です。
社会保険労務士に相談するメリット
障害年金の申請は提出する書類の完成度が非常に重要です。返戻が発生すると、申請が大きく遅れてしまいます。
社会保険労務士に依頼すれば、以下のような支援を受けられます。
- 書類作成時の不備チェック
- 診断書作成時の医師への情報提供サポート
- 返戻が出た際の速やかな対応と書類の修正支援
- 万一の不支給への備えとして、再請求や審査請求の支援
まとめ
障害年金の「返戻」は、申請書類に不備や不足があった場合の一時的な差し戻し処理です。
「不支給」ではないため、落ち着いて内容を確認し、必要な修正や補足を行えば、支給に繋がる可能性は十分にあります。
しかし、返戻の内容を理解するのが難しい場合や、医師への追加依頼が必要な場合も多く、個人での対応は手間とリスクが伴います。
確実に受給を目指すなら、社会保険労務士に相談して、専門的なサポートを受けることをおすすめします。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
当事務所に相談するメリット
当事務所では、障害年金の無料相談を実施しております。
お電話での相談や、実際にお会いしての面談までは完全無料でご対応いたします。
障害年金の申請について、不安な方はお気軽にお問い合わせください。
また、有料での障害年金の申請代行も承っております。
ご自身での申請が難しい方は当事務所の申請代行サポートをご利用ください。
申請代行を依頼する際のサポート費用はこちら
社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。

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Lineでのご相談も承っていおります。お気軽にお問い合わせください。
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障害年金について少しでも疑問、質問、不安のある方の相談にのり、「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。サポート依頼をするかどうかは後で決めれば良いです。まずはお気軽に相談ください。一緒に考え、解決していきましょう!
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