目次
障害者がもらえるお金とは?
障害を持つ方が受け取れるお金には、大きく分けて以下の3種類があります。
- 障害年金(国の公的年金制度)
- 各種手当・給付金(自治体や国の支援)
- 助成・減免制度(税金・医療費などの軽減)
これらの制度を活用することで、生活費の補助や医療費の軽減が可能になります。
障害年金(障害者がもらえる代表的なお金)
障害年金とは?
障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事に支障が出た場合に受け取れる公的年金です。
20歳以上の方が対象で、初診日が国民年金や厚生年金の加入期間中であれば受給できます。
障害年金の種類と支給額(令和6年度)
年金の種類 | 等級 | 支給額(年額) |
障害基礎年金 | 1級 | 1,020,000円(+子の加算) |
2級 | 816,000円(+子の加算) | |
障害厚生年金 | 1級 | 報酬比例の年金額×1.25+障害基礎年金1級(+配偶者の加算) |
2級 | 報酬比例の年金額+障害基礎年金2級(+配偶者の加算) | |
3級 | 報酬比例の年金額(最低保障額:612,000円) | |
障害手当金(厚生年金加入者向けの一時金) | – | 報酬比例の年金額×2年分(最低保障額:1,224,000円) |
子の加算額:
- 1人目・2人目:各234,800円
- 3人目以降:各78,300円
配偶者の加算額:234,800円
※報酬比例の年金額は、厚生年金の加入期間や給与額により異なります。
障害年金をもらうための条件
- 初診日要件(障害の原因となる病気・ケガの初診日が国民年金や厚生年金の加入期間中である)
- 保険料納付要件(一定の年金保険料を納めている)
- 障害認定基準を満たす(日常生活や仕事に支障がある)
障害年金は一度申請が必要ですが、受給できれば毎月支給され、生活の大きな支えになります。
障害者向けの各種手当・給付金
障害者の方が受け取れる手当や給付金には、以下のようなものがあります。
(1)特別障害者手当
- 対象者:重度の障害があり、日常生活に著しい制限がある方
- 支給額:月額28,840円(2024年度)
- 支給条件:障害基礎年金1級程度の障害を持つ方
(2)障害児福祉手当
- 対象者:20歳未満で重度の障害を持つ方
- 支給額:月額15,690円(2024年度)
- 支給条件:重度の障害を持つ子ども
(3)児童扶養手当(ひとり親家庭向け)
- 対象者:ひとり親家庭で障害のある子どもを養育している方
- 支給額:最大月額45,500円(子ども1人目)
(4)障害手当金(障害厚生年金の一時金)
- 対象者:厚生年金に加入していた方で、障害年金3級に該当しないが一定の障害がある方
- 支給額:一時金で数十万円
(5)自治体独自の給付金
市区町村ごとに、障害者向けの給付金や助成制度が用意されている場合があります。
例:
- 障害者福祉手当(地域ごとに支給額が異なる)
- 在宅障害者手当
- 通院交通費助成
住んでいる自治体の窓口で詳細を確認しましょう。
障害者向けの助成・減免制度
障害者の方が受けられるお金に関する支援には、税金の減免や医療費の助成もあります。
(1)障害者医療費助成制度
- 内容:障害者手帳を持っていると、医療費の自己負担が無料または軽減される
- 対象者:障害者手帳1級・2級所持者(自治体によって異なる)
(2)所得税・住民税の控除
- 障害者控除(所得税27万円、住民税26万円)
- 特別障害者控除(所得税40万円、住民税30万円)
(3)NHK受信料の減免
- 障害者手帳を持っているとNHKの受信料が半額または無料
(4)公共交通機関の割引
- バス・電車・タクシー料金の割引(障害者手帳所持者)
(5)自動車税・軽自動車税の減免
- 障害者本人や同居家族が使用する車の税金が減免される
障害者がもらえるお金を受け取るためのポイント
- 障害年金の申請は早めに行う
- 障害年金は受給までに3〜6ヶ月かかるため、早めに手続きを開始しましょう。
- 自治体の制度を調べる
- 住んでいる自治体によって、独自の手当や助成があるため、市役所の福祉課で確認しましょう。
- 障害者手帳を取得する
- 障害者手帳があると、税金・医療費・公共交通の割引などの制度が利用できます。
- 専門家(社会保険労務士)に相談する
- 障害年金の申請は書類の準備が複雑なので、専門家に相談するとスムーズに進みます。
まとめ
障害者がもらえるお金には、障害年金・各種手当・助成制度があります。
これらを活用することで、生活費の負担を軽減し、安心して暮らすことが可能になります。
「自分がどの支援を受けられるのか分からない…」という方は、専門家に相談することでスムーズに手続きを進めることができます!
まずはお住まいの自治体や年金事務所に相談し、必要な手続きを始めましょう。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
当事務所に相談するメリット
当事務所では、障害年金の無料相談を実施しております。
お電話での相談や、実際にお会いしての面談までは完全無料でご対応いたします。
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①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
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自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
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障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。

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障害年金について少しでも疑問、質問、不安のある方の相談にのり、「相談して良かった」「やるべきことが明確になった」と、相談後には気持ちが前向きに、軽くなれる様、耳を傾け、アドバイスすることを心掛けております。サポート依頼をするかどうかは後で決めれば良いです。まずはお気軽に相談ください。一緒に考え、解決していきましょう!
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