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骨髄異形成症候群(MDS)とは
骨髄異形成症候群(Myelodysplastic Syndromes:MDS)は、血液をつくる骨髄の機能が低下し、正常な血球がうまく作られなくなる血液のがんです。貧血、出血傾向、感染症へのかかりやすさなどを引き起こし、進行すると急性骨髄性白血病に移行することもあります。
治療には、輸血や免疫抑制療法、化学療法、造血幹細胞移植などがあり、長期の通院・入院治療が必要になるケースも多く、日常生活や仕事に大きな支障をきたす病気です。
骨髄異形成症候群は障害年金の対象になる?
はい、骨髄異形成症候群は**「血液・造血器疾患」に分類される障害年金の対象傷病**です。病気の進行具合や治療内容、症状によっては、障害等級1級〜3級に該当する可能性があります。
対象になりやすい状況の例:
- 慢性的な貧血で日常生活に支障がある
- 頻繁な輸血を必要とし、外出や就労が難しい
- 抵抗力の低下により、人混みや職場に出ることが困難
- 骨髄移植後の副作用や体力低下で介助が必要
障害年金の等級認定の目安
骨髄異形成症候群で障害年金を受け取るためには、「日常生活への支障の程度」が重視されます。以下に等級別の一例を挙げます。
■1級:ほぼ寝たきりで常に介助が必要な状態
- 全身状態が非常に悪く、日常生活すべてに介助が必要
■2級:日常生活に著しい制限があり、介助が頻繁に必要
- 家事ができない、通院も介助が必要など、常時誰かの支えが必要な状態
■3級(厚生年金加入者のみ):労働に大きな制限がある
- 通常の仕事が困難で、軽作業や配慮が必要な仕事しかできない
障害年金の審査では、「何ができるか」ではなく、「何ができないか」や「どのくらい支援が必要か」がポイントになります。
申請時の注意点
■初診日の証明が必要
最初に骨髄異形成症候群に関連して医療機関を受診した日(初診日)が、年金制度の加入期間中である必要があります。診療録や紹介状など、初診日を証明する資料を集めておきましょう。
■診断書の様式に注意
障害年金申請時には、「血液・造血器疾患」用の診断書を使用します。医師に対して、生活への影響や介助の必要性を正確に伝えることが大切です。
■症状や生活の困難さを具体的に記載する
「病歴・就労状況等申立書」では、体力が低下して家事ができない、頻繁な通院が必要、外出が困難など、症状がどのように生活に影響しているかをできる限り具体的に記載しましょう。
社会保険労務士に相談するメリット
骨髄異形成症候群の障害年金申請には、医師との連携、診断書の正しい様式、適切な書類作成などが求められます。申請が不十分だと不支給となるリスクもあるため、専門家のサポートを受けることが非常に有効です。
社会保険労務士に相談することで、
- 初診日の特定と証明書類の準備
- 医師への診断書作成依頼のサポート
- 症状・生活状況を的確に伝える書類作成
- 不支給時の審査請求対応
など、安心して申請を進めるための万全なサポートが受けられます。
まとめ
骨髄異形成症候群は、日常生活に支障を及ぼす進行性の病気であり、障害年金の対象になる可能性が十分にあります。申請には医療的な記録や生活状況の把握が欠かせません。
自分が対象になるか不安な方、申請方法がわからない方は、障害年金に強い社会保険労務士にぜひご相談ください。正しい知識とサポートで、受給の可能性を最大限に広げましょう。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
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いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
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社労士に依頼することで治療に専念できます。
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自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
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